水草は、水中や水辺の環境に適応した植物の総称であり、アクアリウムに生命感あふれる美しい景観を作り出す中心的な存在です。熱帯から温帯まで、世界各地の河川や湖沼、湿地などに広く分布しています。光合成によって酸素を生み出し、水中の栄養分を吸収することで、水槽内の環境を支える役割も果たします。緑豊かな草原のような前景や、鮮やかな赤色に染まる茂みなど、種類と育成環境によって多様な表情を楽しめることが水草水槽の大きな魅力です。
水草を選ぶ際は、前景・中景・後景といった植栽位置だけでなく、有茎草、ロゼット型、活着性、浮草など、それぞれの育ち方や特徴を知ることが大切です。育成には光量、二酸化炭素、底床、肥料、水温、水質などが関係し、必要な設備や管理方法は種類によって異なります。本図鑑では、初心者にも育てやすい丈夫な水草から、繊細な管理を必要とする種類まで、植栽位置やタイプごとに分類し、美しい草姿を長く楽しむためのポイントを紹介しています。

