ローテク水槽とは、二酸化炭素(CO2)の強制添加を行わず、比較的低出力の照明やシンプルなろ過フィルターを使用して管理するアクアリウムの形態であり、自然のサイクルと生体・水草のバランスを重視する飼育スタイルです。高価な周辺機器を最小限に抑えることで、導入のハードルが低く、管理の手間も比較的少なくて済むという利点がありますが、一方で成長の緩やかなアヌビアスやミクロソリウム、クリプトコリネといった水草を適切に選定し、底砂の栄養分や光の強弱を見極める観察眼が求められます。この手法では、生体からの排泄物や給餌の残渣が水草の栄養源となる循環を穏やかに構築することが重要であり、過度な設備に頼りすぎず、環境の推移を丁寧に見守ることが、長期にわたって健やかな水中世界を維持するための最大のポイントとなります。
