ゲンロクダイは、体側を走る3本の太い茶褐色の垂直帯が最大の特徴であり、その明快で力強い色彩パターンが江戸時代の元禄文化を象徴する華やかな模様を連想させることから、その名が付けられた非常に趣深い海水魚です。チョウチョウウオの仲間に近い外見を持ちながら、自然界では水深数十メートルから百メートルを超えるやや深い岩礁域に生息しているため、水槽飼育においては高水温を避けた安定した環境と、落ち着いて採餌できる静かなレイアウトを維持することが長期飼育への近道となります。他のチョウチョウウオ類と比較しても餌付きが良い個体が多く、適切な水質管理のもとではその独特な和の情緒を感じさせる佇まいを長く鑑賞できるため、一風変わった魅力を求めるアクアリストにとって非常に価値のある存在と言えます。
