両側回遊とは、魚類が一生の間に淡水域と海水域を往来する回遊形態の一種であり、主にアユやボウズハゼ、ヨシノボリの仲間などに見られる生存戦略です。産卵や繁殖を目的とした遡上とは異なり、孵化後すぐに海へ下ってプランクトンとして成長し、再び川へ戻って成魚となるライフサイクルが特徴であり、この過程で異なる塩分濃度への適応能力を発揮します。飼育下でこれらの魚種を扱う際は、成長段階に応じた適切な水質環境への移行や、遡上本能を刺激するような適度な水流を確保することが、自然界に近い健やかな成長を促すための重要なポイントとなります。
