トゲチョウチョウウオは、背鰭の後端が糸状に長く伸びる優雅なフォルムを最大の特徴とし、白地の体色にハの字状の黒い斜線と背鰭後方の大きな黒点、そして鮮やかな黄色い鰭を持つチョウチョウウオ科の人気種です。学名を Chaetodon auriga と称し、サンゴ礁域に広く分布するその生態から環境適応能力が比較的高く、海水魚飼育の入門種としても古くから親しまれている代表的な存在となっています。飼育下においては雑食性の性質を活かして人工飼料への切り替えをスムーズに行うことが長期飼育の鍵となり、遊泳スペースを広めに確保した上で、ストレスの少ない混泳相手を選定することが、その美しい色彩と独特の鰭を健やかに保つための重要なポイントです。
