ウステリアーナ

ウステリアーナは、フィリピンのルソン島などに自生するクリプトコリネの仲間であり、その圧倒的なサイズと力強い葉の質感が魅力の大型水草です。水槽内では後景の主役として機能し、細長く伸びる葉の表面に現れる深い凹凸(ブラータ)と、裏面の鮮やかなワインレッドの色彩は、他の水草にはない重厚な雰囲気を演出します。多くのクリプトコリネが軟水を好むのに対し、本種は石灰岩地帯に生息するため中性から弱アルカリ性の硬水を好むという珍しい性質を持っており、サンゴ砂を混ぜた底床や石組みのレイアウトでも健全に育成することが可能です。成長は緩やかで環境の変化には敏感な面もありますが、一度定着すれば地下茎を伸ばして群生し、長期にわたって深みのある水中景観を支えてくれる頼もしい存在となります。

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