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バクテリアって、結局なんなんだ? タマスとアイのボトル探究

ロック調の水槽を背景に、バクテリアのボトルを調べるカバのタマスとウサギのアイ 飼育用品ガイド
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サングラス姿のタマス
タマス

バクテリア、バクテリアってよく言うけどさぁ。このボトルの中に、本当にいるのか?

アイ
アイ

ええ、小さな菌が入っているのよ。タマス、ずいぶんじっくり見ているのね。

サングラス姿のタマス
タマス

俺も水槽に使ってるんだけどよ。何が入ってるかって聞かれると、うまく言えねえんだ。

タマスはボトルを明かりにかざしかけて、サングラスを外しました。

サングラスを外したタマス
タマス

……これでよく見えますね。でも、やっぱり分かりません。

アイ
アイ

ふふ。さすがに、菌の姿までは目で見えないわね。今日はボトルの説明と、メーカーの資料を一緒に読んでみましょう。

こんにちは、アイです。今日のお相手は、ロックと魚が好きなカバのタマス。革ジャン姿はワイルドですが、水槽を見つめる目は優しい人です。サングラスを外すと、言葉遣いまでがらりと丁寧になるんですよ。

今回の出発点は、いつも使っているのに正体を説明しにくい「バクテリア」。液体の中身をたどると、何をする菌なのかだけでなく、生きたまま届けるための工夫が見えてきました。

この記事にはAmazonアソシエイトの商品リンクが含まれます。メーカー資料・販売ページ確認:2026年10月8日。商品の働きはメーカーの説明に基づき、実際の効果は水槽の条件によって変わります。

「水をきれいにする菌」で、ひとまとめにしていたけれど

サングラスを外したタマス
タマス

そもそも、バクテリアというのは、水をきれいにする生き物の名前なんですか?

アイ
アイ

バクテリアは細菌のことよ。いろいろな種類がいて、水槽で役立つ働きも、その一部なの。

サングラスを外したタマス
タマス

なるほど。水槽の掃除係だけの名前だと思っていました。

アイ
アイ

売り場では、役立つ菌を選んだ商品として紹介されるから、そう感じるわよね。まずは、この一本にどんな仕事をしてもらうのか見てみましょう。

魚の排泄や食べ残しから生じる物質のうち、特に気を付けたいのがアンモニアと亜硝酸です。生物ろ過では微生物がこれらを変化させますが、「ゴミが見えなくなった」と「魚に有害な物質が減った」は、同じ確認ではありません。

食べ残し・フンなどの有機物
微生物による分解
↓アンモニア
魚からも直接排出される
↓ 硝化亜硝酸 → 硝酸塩

水槽内の窒素の流れを簡略化した図です。アンモニア・亜硝酸はどちらも魚に有害で、硝酸塩にも蓄積への管理が必要です。

この流れを手掛かりに、まずはGEX「サイクル」。メーカーは硝化を担う菌に加え、有機物の分解を担う菌も組み合わせた製品と説明しています。ここでは150mL品を取り上げます。水槽の立ち上げなどで、アンモニア・亜硝酸の処理を支える菌を補いたいときに検討する一本です。

資料:GEX・サイクル150mLの配合と用途 ↗

そこで、タマスが気付いたのはボトルの底。

サングラスを外したタマス
タマス

底にたまっているものも、捨てずに混ぜるんですね。

アイ
アイ

ええ。この商品の説明では、菌が集まった「フロック」という塊なの。よく振るように書かれているのにも、理由があるのね。

サングラスを外したタマス
タマス

上の液だけが大事なのかと思っていました。底の方にもいるんですね。

GEXが2018年に公開した研究施設レポートでは、サイクルの菌を塊の中で活動を抑えた状態に保つ、保存の工夫が紹介されています。瓶詰めの液体を売るだけでなく、使うときに働ける状態を、輸送中や棚の上でも保つことが製品づくりの一部だったのです。

ただし、沈殿があるというだけで、あらゆる商品の品質や菌の生存を判断できるわけではありません。振り方・保存方法・期限は手元の製品表示で確認します。「ボトルの底も中身の一部」という発見を、別の商品へそのまま当てはめないことも大切ですね。

資料:GEX・サイクル研究施設レポート(2018年) ↗

隣の一本は、同じ仕事をしているの?

サングラスを外したタマス
タマス

こちらも、水をきれいにするバクテリアなんですね。さっきの一本があれば、同じでしょうか?

アイ
アイ

説明の「何を分解するか」を比べてみて。こちらは、フンや食べ残しなどの有機物が中心なの。

サングラスを外したタマス
タマス

あ、アンモニアと書いてあるのとは違いますね。

アイ
アイ

そう。さっきの流れの、どの部分を助ける商品かが違うのよ。

GEX「ベストバイオ」250mLは、底にたまる食べ残しやフン、枯れた水草などの有機物の分解を目的にした製品です。同社のサイクルと似た売り場にあっても、商品を選ぶ理由は同じではありません。

メーカーのQ&Aは、ベストバイオが有機物を分解する過程でアンモニアが生じることも説明しています。つまり、目に見える汚れを分解した後にも、水槽の中には次の処理があるのです。ろ過が十分でない水槽で、これだけを入れてアンモニア対策が完了したとは考えられません。

資料:GEX・ベストバイオ250mL/サイクルとの役割の違い ↗

サングラスを外したタマス
タマス

汚れが消えて見えても、そこで終わりではないんですね。

アイ
アイ

そうなの。分解してくれることと、水槽の外へ取り出すことも別よ。取れるゴミは掃除して、菌の仕事も助けてあげましょう。

サングラスを外したタマス
タマス

なるほど。それなら、いつもの底砂掃除にもちゃんと意味がありますね。

ゴミがたまる量や流れも見直しながら、分解の補助が必要かを考える。その順番なら「きれいになると書いてあるから、とりあえず全部入れる」から一歩進めます。取り出せる汚れの処理は、水換え・底砂掃除の道具の記事も参考にしてください。

二本組の理由をたどると、昔からの役割分担が見えた

サングラスを外したタマス
タマス

このセットには、大きなボトルが二本と、小さな一本が入っていますね。

アイ
アイ

大きな二本は、それぞれ違う働きの菌。小さな一本は、菌に必要なミネラルを補うものなのよ。

サングラスを外したタマス
タマス

全部がバクテリアのボトルではないんですね。セットの中まで、よく見ないと分かりませんね。

スーパーバイコム スターターキット〈淡水用・110mL〉には、硝化菌の「78」、有機物の分解などを担う「21PD」、そして硝化菌専用基質が入っています。用途の異なる菌を組み合わせて、水づくりを始めるためのセットです。淡水用と海水用が別にあるため、ここで紹介するのは淡水水槽向けです。

資料:バイコム・スターターキットの構成 ↗

「78」と「21PD」は、単なる大きさ違いや新旧の番号ではありません。公式の沿革をたどると、1995年に硝化菌のBICOM78、1996年に脱窒細菌のBICOM21PDを一般販売。2003年には名称と菌体濃度を変更して、SUPER BICOMへとリニューアルしています。今の二本組には、違う働きの菌を製品にしてきた道筋が残っています。

資料:バイコム公式沿革・Aquarium Product ↗

もう一つ、ラベルの「脱窒」という言葉にも寄り道を。21PDは、条件が整えば硝酸塩を窒素ガスへ変える働きを持つとメーカーは説明しています。ただし、普通の水槽に入れるだけで、硝酸塩が必ず下がるという意味ではありません。公式Q&Aでも、酸素のある場所が多い水槽では脱窒が部分的になり、硝酸塩の生成が上回る場合があると説明されています。

サングラスを外したタマス
タマス

できる仕事が書いてあっても、その仕事ができる場所が必要なんですね。

アイ
アイ

ええ。ボトルの説明と、水槽の中の条件をセットで読むと分かりやすいわね。

サングラスを外したタマス
タマス

魚だけでなく、菌の暮らす環境も考えるんですね。

生き物を買うなら、量だけでなく期限も。

バイコムのQ&Aでは、スーパーバイコム78の有効期限を製造日から5か月と案内しています。購入日から5か月ではありません。購入時に実物の期限と使い切れる量を確かめ、指定の保存方法を守ります。大きいボトルがお得に見えても、タマスの水槽で使う量に合うかは別の話です。

資料:バイコムQ&A・有効期限、保管、脱窒の条件 ↗

ボトルを買ったら、次は水槽の中へ

三つの商品を見直すと、棚で確かめる順番も変わります。

今回見た商品選ぶときに見るところ
サイクルアンモニア・亜硝酸の処理を支える菌を補いたいか
ベストバイオ食べ残し・フンなどの有機物の分解を補助したいか
スーパーバイコム
スターターキット
働きの異なる二種類と専用基質を、指定方法で使うか。淡水・海水の区別と期限も確認

これは効き目の順位表ではありません。何が入っていて、何を任せるのかを整理したものです。

サングラスを外したタマス
タマス

では、入れた後は、何を見れば働いていると分かるんでしょう。水の透明さですか?

アイ
アイ

透明でもアンモニアや亜硝酸が残ることはあるから、その二つを測って確かめましょう。魚の様子も一緒にね。

サングラスを外したタマス
タマス

入れたという事実だけで、安心してはいけないんですね。あの小さな魚たちには、ちゃんと元気でいてほしいですから。

アイ
アイ

その気持ちがいちばんね。菌が働く場所と、水の流れも整えてあげましょう。

カルキを抜いた水を使い、ろ過と酸素の供給を確保する。新しく魚を迎えるときは、添加した日数だけで決めず、アンモニア・亜硝酸の測定と魚の状態を確かめながら進めます。硝酸塩などの蓄積に対応する水換えも、引き続き必要です。

微生物が定着する場所については、ろ材の種類と働きへ。水道水を整える話は、カルキ抜き・水質調整剤の選び方へつながります。ボトルだけで水槽が完成するのではなく、それぞれの道具と日々の手入れが一緒に働くのですね。

資料:GEX・バクテリアと水づくり ↗

帰り際、タマスがサングラスをかけ直しました。

サングラス姿のタマス
タマス

よし。次からは「バクテリア入り」だけで選ばねえぞ。何をしてくれる連中なのか、そこまで見るぜ。

アイ
アイ

ええ。今日はボトルの見え方が変わったわね。

サングラス姿のタマス
タマス

見えねえからって、適当に扱っちゃいけねえな。うちの魚を支えてくれるんだからよ。

そう言って、タマスはボトルをそっと棚に戻しました。サングラス越しでも、魚を大事に思う気持ちは変わりません。今日の探究は、ここまで。またタマスが気になるものを見つけたら、一緒に調べてみましょう。

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