アクアグッズナビゲーターのアイがお送りします。
プレコを迎えるときは、「コケを食べてくれる魚」として用品を減らすより、成魚サイズ、フンの量、酸素、食性、隠れ場所を先に考えるほうが失敗を防ぎやすくなります。この記事では、日本で入手しやすい用品を中心に、小型から中型のプレコを飼い始めるための選び方を順番に整理します。
本記事には広告・商品紹介が含まれます。プレコは種類によって成魚サイズと食性が大きく異なります。商品の仕様、適合水量、価格、在庫は変わる場合があるため、購入前に飼育する種類の図鑑情報とメーカー・販売ページの最新情報をご確認ください。
1. 成魚サイズから水槽を選ぶ

お店のプレコは小さいけど、30cm水槽でも飼えるのかな?

今の大きさだけで決めるのは危ないわ。10cm前後で落ち着く種類もいれば、セルフィンやロイヤルのように大きく育つ種類もいるの。

じゃあ「プレコ用」で一つに決めず、飼う種類の成魚サイズを見るんだね。

そうよ。小型種を少数なら、まずは底面積と水量を確保しやすい標準的な60cm水槽から考えてみるのがおすすめよ。
プレコは底面や流木の周りを使うため、水槽の高さだけでなく幅と奥行きが重要です。小型水槽は置きやすい反面、水温と水質が変化しやすく、流木や隠れ家を入れると泳げる場所も狭くなります。
| 成魚サイズの目安 | 水槽選びの考え方 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 10~15cmほどの小型種 | 少数飼育なら60cm規格水槽を出発点にする | 縄張りが重ならないよう隠れ家を分ける |
| 20~30cmほどの中型種 | 90cmクラスも含め、成魚時の奥行きとろ過容量を確保する | 幼魚期の水槽を終生飼育用と思い込まない |
| 30cmを超える大型種 | 種類ごとの最終サイズを調べ、90~120cm以上への拡張を先に計画する | セルフィン、ロイヤル類は特に成長後の大きさを確認する |
下の商品は小型種を少数で始める場合の一例です。大型種の終生飼育用ではありません。
2. フンを受け止めるろ過と酸素を用意する

プレコって掃除屋さんでしょ? 水もきれいにしてくれるんじゃないの?

コケを食べても、食べた分はフンになるわ。種類によっては流木の削りかすも出るから、水槽の汚れはむしろ意識したい魚なの。

水が透明でも、フィルターが弱いと安心できないんだね。

その通りよ。ろ材をしっかり入れられるろ過器と、穏やかに水を動かして酸素を補える道具を組み合わせると管理しやすいわ。
プレコは酸素の豊富な流水域に暮らす種類が多く、キョーリンの国内向け飼育資料でもエアーポンプや水中フィルターによる酸素供給が案内されています。60cm水槽では、ろ材容量を確保しやすく水面も動かせる上部式フィルターが一つの選択肢です。
60cm水槽のろ過を組み立てる例
酸素を補い、水が止まる場所を減らす例
流木やシェルターの裏に休める場所を残しつつ、水面が動き、汚れが一か所に滞留しにくい向きを探します。フィルターの適合水量は水槽サイズだけでなく、プレコの大きさと匹数も考えて余裕を持たせてください。
3. 食性に合わせて沈下性フードを選ぶ

水槽のコケがあるなら、餌は少なくても平気じゃない?

水槽のコケだけでは量も栄養も安定しないわ。それに、植物質をよく食べる種類と、動物質を多めに必要とする種類がいるの。

同じプレコでも、模様や名前だけで餌を決めたらだめなんだね。

そうね。まず種類の食性を確認して、底まで届いてゆっくり食べられるフードを選ぶのがおすすめよ。
パナクー属、ブッシープレコなど植物質を多く利用する種類には、植物性原料を中心とした硬めの円盤型フードが使いやすくなります。消灯前後に与え、翌朝に腹部の張りと食べ残しを確認すると量を調整しやすくなります。
ヒパンキストルス属など肉食傾向の強い小型プレコには、動物質を主体にした専用フードを候補にします。混泳水槽では他魚に先に食べられることもあるため、隠れ家の近くへ少量ずつ分けて置くと観察しやすくなります。
- 消灯後に食べ始めているか
- 腹部が不自然にへこんでいないか
- 翌朝まで餌が残っていないか
4. 流木と隠れ家を別の役割で置く

流木って、見た目を自然にするための飾りじゃなかったの?

プレコには身を隠す場所になるし、表面の付着物を食べることもあるわ。ロイヤル系のように木質をよく利用する種類では、餌としての意味も大きいの。

じゃあ流木だけあれば、専用の隠れ家はいらない?

流木の陰と、体が収まる筒を両方用意すると選べるわ。掃除のときに動かしやすい組み合わせにするのがおすすめよ。
流木は天然素材なので、形、大きさ、沈み方が一つずつ異なります。水槽へ入れる前によく洗い、必要に応じて浸水・アク抜きを行います。倒れたりガラス面を圧迫したりしない安定した向きで置き、プレコを挟み込む隙間を作らないようにします。
陶器製の筒は洗いやすく、どこを縄張りにしているかも把握しやすい道具です。入口と奥行きが魚体に合うサイズを選び、複数飼育では個体数より多めに隠れ場所を分散させます。
5. フンが見えた場所から水換えする

大きめのフィルターを付けたら、水換えは少なくできる?

フィルターが受け止める汚れもあるけれど、底に残るフンや水に溶けた汚れまでは全部なくならないわ。

流木を毎回ぜんぶ動かすのは大変そうだなあ。

だから最初から掃除用の通り道を残しておくの。見えているフンを水と一緒に吸い出せる道具があると続けやすいわ。
水換えは、決まった日数だけでなく、給餌量、匹数、フンのたまり方を見て調整します。60cm規格水槽では、水槽の高さに合うサイフォンを選ぶと、底砂を大きく崩さずに古い水と汚れを一緒に排出できます。
前面か側面にサイフォンを差し込める空間を残し、流木の下へ汚れが一方向に集まるよう水流を微調整します。ろ材の洗浄と大きな水換えを同じ日に重ねすぎないと、水槽内の環境変化も抑えやすくなります。
6. 日本の夏と冬に合わせて水温を管理する

熱帯魚なら、日本の夏はヒーターを切るだけで楽そうだね。

むしろ夏は注意したいの。水温が上がると水に溶ける酸素が減るから、酸素を多く必要とするプレコには負担になりやすいわ。

冬だけじゃなく、夏の準備も先にしておくんだね。

そうよ。冬は水量に合う温度調節式ヒーター、夏は送風とエアレーションを用意して、毎日水温を見る形がおすすめよ。
冬は、飼育する種類の適温に合わせられる温度調節式ヒーターが便利です。ヒーターは製品の適合水量を守り、流木や底砂で熱がこもらない位置に設置します。
夏の冷却ファンは、水面へ風を当てて気化熱で水温を下げます。室温と湿度で効果が変わり、水の蒸発も増えるため、水温と水位を毎日確認します。下の商品は約25~60L向けで、USBアダプターは別売です。
- 飼育するプレコの成魚サイズと食性を確認した
- 成長後も体を曲げずに動ける底面積を確保した
- ろ過、エアレーション、掃除用品を一緒に準備した
- 流木と筒状の隠れ家を安全に固定できる
- 冬の加温と夏の高水温対策を考えた
プレコ用品は、種類を決める前に買いそろえるより、成魚サイズと食性を確認してから選ぶほうが無駄がありません。まずは水槽、ろ過、酸素、隠れ家を整え、餌の減り方とフンのたまり方を観察しながら調整していきましょう。












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