季節来遊魚については、黒潮などの暖流に乗って南方海域から本来の分布域より北の沿岸へ一時的に現れる魚のことであり、夏から秋にかけてチョウチョウウオ類やスズメダイ類、ベラ類などの幼魚が磯や港湾部で見られることがあります。多くは水温が下がる冬を越すことが難しいため、成長や定着には至らない場合もありますが、普段は出会えない南国性の魚を身近な海で観察できる点が大きな魅力となっています。磯採集や観賞魚飼育で季節来遊魚を楽しむ際は、急な水温変化や餌付き、混泳相手との相性に注意しながら、その魚が本来生息する環境に近い安定した飼育条件を整えることが、健康な状態を維持するための重要なポイントとなります。
