ボルビティスとは、西アフリカの河川や滝などの急流域に自生するツルキジノオ科の着生シダ植物であり、アクアリウムにおいてはボルビティス・ヒュディロティの名で広く知られる、透明感のある深い緑色の葉が非常に美しい水草です。ミクロソリウムと同様に流木や石に根茎を固定することで活着する性質を持ち、時間の経過とともに重なり合うように成長するその姿は、水槽内に深い森のような静寂と気品をもたらす重要な役割を担っています。育成にあたっては、弱酸性の軟水環境を維持し、二酸化炭素の添加と適度な水流を確保することで、本種特有の瑞々しい葉を展開させることが可能となりますが、高水温や水の停滞には弱いため、夏場のクーラー管理や定期的なトリミングによって株元の通水性を保つことが、その神秘的な美しさを長期にわたって楽しむための重要なポイントとなります。
