活着する水草は、土やソイルに根を張るのではなく、流木や石の表面に根を固着させて成長する独特な生態を持つ水草のグループです。熱帯から温帯にかけての渓流域などに広く分布しており、強い水流の中でも流されないように進化した結果、非常に丈夫な組織を持っています。アヌビアスやミクロソリウム、ウィローモスなどが代表的で、時間の経過とともに素材と一体化していく姿は、アクアリウムに自然界の歳月を感じさせる深い趣をもたらします。底床の環境に左右されずに配置できるため、レイアウトの自由度を格段に高めてくれる存在です。
管理の際は、ビニールタイや専用の接着剤、糸などを用いて流木や石に固定するのが基本です。多くの種類が比較的低光量や二酸化炭素なしでも育成可能ですが、美しい状態を維持するためには、適度な換水と液肥による栄養補給が効果的です。個体を選ぶ際は、根茎が太くしっかりしており、葉に穴あきや枯れがなく、全体に艶があるものを選んでください。成長は緩やかなものが多いですが、古い葉にコケが付着しやすいため、定期的なメンテナンスとヤマトヌマエビなどのコケ取り生体を併用することが、美しさを長く保つコツとなります。
