モルミルス科とは、アフリカの河川や湖沼などに広く分布する淡水魚の一群で、エレファントノーズフィッシュをはじめ、細長い吻や丸みを帯びた頭部など多様な体形を持つ種類が含まれています。尾部にある発電器官から微弱な電気を発生させ、その電場の変化を体表の感覚器官で捉えることで、濁った水中や暗い環境でも障害物や餌の位置を把握する電気定位能力を備えていることが大きな特徴です。発生させる電気信号は周囲を探るだけでなく同種間のコミュニケーションにも利用され、種類や個体によって異なる信号パターンを示すことが知られています。モルミルス科を飼育する際は、繊細な感覚器官や底床を探る採餌行動に配慮して細かな砂と十分な隠れ家を用意し、安定した水質と落ち着いた環境を維持することが、その特殊な感覚能力や行動を観察するうえで重要です。

