シャコガイの寄生貝とは、クチキレガイ科(Pyramidellidae)に属する数ミリメートル程度の微小な巻貝の総称であり、シャコガイの殻の隙間や外套膜の付け根に付着して体液を吸い取ることで、飼育個体を死に至らしめることもある非常に厄介な寄生生物です。これらは日中は殻の根元や砂の中に隠れており、夜間に活動を開始してシャコガイの栄養を奪うため、発見が遅れると貝の開きが悪くなり、最終的には急激に衰弱してしまう危険性があります。この被害を食い止めるためには、定期的にシャコガイを取り出して殻の表面をブラシなどで清掃する物理的な除去作業が極めて有効であり、あわせて寄生貝を捕食する性質を持つライムラスなどのベラ類を混泳させることで、再発生を効果的に抑制し、シャコガイの健やかな成長を維持するための重要な鍵となります。
