肉鰭類とは、筋肉と内部骨格に支えられた肉質の鰭を持つ脊椎動物の系統群であり、現生種ではシーラカンスや肺魚のほか、系統学的には両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類を含む四肢動物もこの仲間に位置づけられます。一般的な魚類に多い条鰭類とは鰭の構造が異なり、肉鰭類の対鰭には陸上動物の四肢へつながる骨格構造の原型が見られるため、水中生活から陸上生活への進化を理解するうえで極めて重要な存在です。肉鰭類を観察する際は、単に珍しい古代魚として捉えるだけでなく、鰭の骨格や呼吸器官、生息環境への適応に注目することが、脊椎動物の進化と多様化を深く理解するための重要なポイントとなります。

