広塩性魚とは、淡水から汽水、海水に至るまで幅広い塩分濃度の環境に適応できる魚のことで、体内の塩分と水分のバランスを調節する優れた浸透圧調節能力を備えていることが特徴です。河口や干潟など塩分濃度が変化しやすい水域に生息する種類に多く見られ、ボラ類や一部のハゼ類、カダヤシ目の魚などが代表例として知られています。飼育下では広い塩分耐性を持つからといって急激な環境変化に強いとは限らないため、淡水から汽水、あるいは海水へ移行させる際には塩分濃度を徐々に調整し、魚の状態を観察しながら十分な順応期間を設けることが、広塩性魚を健康に維持するうえで重要です。

