エレファントノーズフィッシュとは、学名Gnathonemus petersiiとして知られるモルミュルス科の淡水魚で、象の鼻を思わせるように細長く伸びた下顎部と、弱い電気を発生させて周囲の状況を把握する独特の感覚能力を持つことが特徴です。西アフリカから中央アフリカのニジェール川やコンゴ川流域などに分布し、視界の悪い水中でも自ら発した微弱な電場の変化を感知する電気定位を利用して、障害物や餌の位置を探りながら生活しています。飼育下では夜行性で警戒心の強い性質を考慮して隠れ家や落ち着いた照明環境を用意し、繊細な口部を傷つけにくい細かな砂を底床として使用するとともに、底付近で摂取しやすい小型の動物質の餌を与えることが重要です。エレファントノーズフィッシュは独特の外見だけでなく、電気を感覚やコミュニケーションに利用する高度に特殊化した生態を観察できることが大きな魅力となっています。

