フグは、敵に襲われると体を大きく膨らませる独特の防御行動で知られる魚類です。そのユーモラスな外見とは裏腹に、多くの種がテトロドトキシンという強力な毒を体内に持っています。鱗が変化した棘(とげ)を持つものや、鋭いくちばし状の歯で貝殻を噛み砕くものなど、厳しい自然界を生き抜くためのユニークな進化を遂げたグループです。
世界中の熱帯から温帯の海に広く生息していますが、中には一生を淡水で過ごす種も存在します。非常に好奇心が強く、動くものに興味を示したり、飼育下では人の顔を識別して近寄ってきたりと、魚類の中でも高い知能を感じさせる行動が特徴です。その愛くるしい表情と、胸びれをパタパタと動かしてホバリングするように泳ぐ姿は、古くから多くの人々を魅了し続けています。
