アヌビアスとブセファランドラは、サトイモ科に属する活着性水草の代表種であり、アクアリウムに深い陰影と重厚感をもたらす存在です。アヌビアスは主にアフリカ大陸に自生し、非常に丈夫で深い緑色の葉を持つのが特徴です。一方のブセファランドラはボルネオ島の固有種であり、微細なラメのような光沢や、種類によって異なる多彩な葉の形状、そして水中で白く美しい花を咲かせる独特の生態を持っています。どちらも成長が緩やかで強い光を必要としないため、流木や石に固定して長期間その造形美を楽しむことができる、非常に観賞価値の高いグループです。
具体的な種類としては、アヌビアス・ナナ、ブセファランドラのクダガンやシンタンなどが非常に人気です。管理の際は、根茎を底床に深く埋め込んでしまうと腐敗の原因となるため、流木や石にビニールタイや専用の接着剤で固定する手法が推奨されます。栄養分は主に水中から吸収するため、換水時の液肥投与が健康維持に効果的です。個体を選ぶ際は、根茎が太くしっかりしており、葉に穴あきやコケの付着がなく、成長点から瑞々しい新芽が出ているものを選びましょう。成長がゆっくりである分、コケ取り生体と併用して清潔な環境を保つことが、長期維持の秘訣となります。
