グラミーの仲間は、東南アジアを中心に分布するスズキ目の淡水魚で、ベタと同様に酸素の少ない環境でも呼吸ができる「ラビリンス器官」を持っています。最大の特徴は、触覚のように細長く発達した腹鰭で、これを使って周囲の状況を確認したり、仲間同士でコミュニケーションを取ったりする独特の仕草を見せてくれます。鮮やかなオレンジ色が目を引くハニードワーフグラミーや、真珠を散りばめたような美しさを持つパールグラミーなど、小型から中型まで多様な種が存在し、その優雅な泳ぎは水槽内に落ち着いた雰囲気をもたらします。
本図鑑では、観賞魚として人気の高い各種グラミーの生態や、美しく育てるためのポイントを整理しています。彼らの多くは温和な性格をしており、水草レイアウト水槽のメインフィッシュとして非常に適していますが、成熟したオス同士では小競り合いをすることもあるため、適切な隠れ家の用意が推奨されます。また、水面付近に泡の巣を作る「バブルネストビルダー」としての繁殖行動も、飼育者にとっての大きな楽しみの一つです。水質や餌の好み、混泳の相性など、それぞれの種が持つ個性に合わせた最適な飼育環境を詳しく解説します。
