再生実験は、プラナリアが持つ驚異的な分化全能性を直接観察するための代表的な手法です。ピンセットやメスを用いて体を断片化すると、それぞれの欠片にある幹細胞「ネオブラスト」が活性化し、わずか1週間から10日ほどで欠損した器官を再構築します。頭部を切れば新しい頭が、尾部を切れば新しい尾が生じるだけでなく、極めて小さな断片からでも完全な個体が復元される様子は、生命科学への興味を強くかきたてます。実験を成功させるためには、塩素を除去した冷たく清潔な水を用意し、切断後は細胞の修復にエネルギーを集中させるため、しばらく給餌を控えることが肝要です。この実験を通じて、単なる形状の復元にとどまらず、体の前後軸を決定する極性や、複雑な神経系がいかにして正しく配置されるかという発生生物学の基礎を深く学ぶことができます。
