ヨウジウオ

ヨウジウオは、その名の通り爪楊枝や海草のような細長い体型が特徴的な海水魚で、タツノオトシゴと同じヨウジウオ科に分類されます。浅い海の海草藻場やサンゴ礁に生息し、周囲の環境に見事に擬態して外敵から身を隠しながら生活しています。最大の特徴はそのユニークな繁殖形態にあり、オスがお腹に「育児嚢(いくじのう)」と呼ばれる袋を持ち、メスから受け取った卵を孵化するまで大切に保護するという、いわゆる「オスの妊娠」を行うことで知られています。観賞魚としても人気がありますが、管状の小さな口をしているため、一般的な人工飼料は食べにくく、冷凍のコペポーダやブラインシュリンプなどの微小な餌をこまめに与える必要があります。また、泳ぎがあまり得意ではないため、水流は弱めに設定し、餌を奪い合うような動きの速い魚や気の荒い魚との混泳は避けるなど、彼らのペースに合わせた穏やかな飼育環境を用意することが長期飼育の鍵となります。

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