ホンソメワケベラ

ホンソメワケベラは、熱帯から温帯のサンゴ礁域に広く分布し、海の掃除屋として最も代表的な存在です。青と白の鮮やかな体色に黒い縦縞が入る姿が特徴で、独自のダンスのような泳ぎで客となる魚を呼び寄せます。彼らは大型の捕食魚であっても物怖じせず、口の中やエラに付着した寄生虫を器用に食べて健康を保つ手助けをします。近年の研究では、魚類として初めて鏡に映る自分を自分だと認識できる「鏡像自己認識」が確認されるなど、驚くほど高い知能を持っていることが明らかになりました。飼育下では、他魚の体表を突きすぎてストレスを与えてしまうことがあるため、十分な数の混泳相手や隠れ家を用意することが大切です。また、夜間は粘液でできた寝袋を作って眠るなど、その生態は観察すればするほど生命の多様性と工夫に満ちています。

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