ビリベルジンとは、ヘモグロビンの構成成分であるヘムが分解される過程で生じる緑色のテトラピロール骨格を持つ色素であり、動物の生理代謝において重要な役割を果たす物質です。魚類学やアクアリウムの分野においては、特定の魚種が持つ鮮やかな青緑色の骨や組織、あるいは鱗の色彩を決定づける要因として広く知られており、特にダツ目の魚類や一部のアロワナに見られる独特な発色は、この色素が組織内に蓄積することによって生じます。この色素の蓄積は、単なる代謝産物の停滞ではなく、外敵からのカモフラージュや紫外線からの保護といった適応戦略の一環であると考えられており、生体内の酸化ストレスを軽減する抗酸化作用も併せ持つなど、生命維持における多角的な機能を有しています。
