バタフライフィッシュ(学名:Pantodon buchholzi)は、中央アフリカの熱帯域に生息する一科一属一種の非常にユニークな古代魚です。上から見た姿が羽を広げた蝶に似ていることからその名が付けられましたが、分類学上はアロワナ目パントドン科に属し、アロワナの近縁種にあたります。その生態は極めて専門化されており、一生のほとんどを水面直下で過ごす「水面の狩人」です。大きく発達した胸鰭は、水面に落ちた昆虫を素早く捕らえるための推進力を生むだけでなく、捕食者から逃れるために水上を滑空する役割も果たしています。飼育においては、水面を意識した独自の視覚と嗅覚を持っているため、浮上性の高い餌や乾燥コオロギなどの昆虫食を基本とするのが理想的です。非常に高いジャンプ能力を持っているため、水槽には隙間のない蓋が必須となります。水面に浮かぶ浮草を配置し、静かな環境を整えることで、古代より変わらぬ姿で水面を漂う彼らの神秘的な姿を存分に楽しむことができるでしょう。
