ソードテールは、メキシコなどの中米を原産とするカダヤシ科の熱帯魚で、その名の通り、成魚になったオスの尾鰭の下端が剣(ソード)のように長く伸びるのが最大の特徴です。鮮烈な赤色が美しい「レッドソードテール」をはじめ、ネオンカラーやタキシード、昭和三色を模した品種など、古くから多くの改良品種が作出されています。プラティやグッピーと同じく「卵胎生」のグループに属し、稚魚を直接産むため繁殖は容易ですが、近縁種であるプラティとは交雑しやすいため、系統を維持したい場合は混泳に注意が必要です。
本図鑑では、多様なソードテールの品種を紹介し、その勇ましい姿を楽しむための飼育方法を解説しています。彼らは卵胎生メダカの仲間としては比較的大型になり、非常に活発に泳ぎ回るため、十分な広さのある水槽を用意することが推奨されます。また、オス同士は縄張りを主張して激しく争うことがあるため、隠れ家となる水草を多めに植えたり、飼育数のバランスを調整したりする工夫が大切です。ジャンプ力も強いため飛び出し事故防止の蓋を徹底し、中性から弱アルカリ性の水質で健康に育てるためのポイントを詳しく紹介します。
