Hymenocera picta(フリソデエビ)とは、華やかな色彩と振袖のように広がる大きな鋏脚を特徴とする小型のエビであり、インド太平洋のサンゴ礁域に広く生息する観賞価値の非常に高い甲殻類です。その優雅な姿とは裏腹に、食性は非常に特異でヒトデ類のみを専門的に捕食し、強靭な鋏を器用に使って獲物を解体しながら摂取する高度な狩りの技術を有しています。飼育下においては、餌となるヒトデの定期的な供給と水質の安定が長期飼育の鍵となりますが、ペアで寄り添いながら生活する健気な姿や独自の進化を遂げた形態美は、自然の造形が生み出した芸術品として多くの人々を魅了し続けています。
