雑種強勢(ハイブリッド・ビガー)とは、遺伝的に異なる系統や品種を交配させた際に、生まれてきた子(雑種第一代:F1)が、両親のどちらよりも優れた特性を示す生物学的な現象を指します。観賞魚の世界では、例えば異なる特徴を持つ金魚同士を掛け合わせて誕生した東錦や、多彩なシクリッドの改良品種において顕著に見られ、成長スピードの速さ、体躯の大きさ、環境変化や病気に対する強い耐性として現れることが一般的です。この現象は新しい品種の作出や系統の強化において極めて重要な役割を果たしますが、次世代以降(F2以降)ではその特性が分離したり減退したりすることもあるため、意図した美しさや強健さを維持するためには、プロのブリーダーによる慎重な選別と緻密な系統管理が不可欠となります。
