南米肺魚(レピドシレン・パラドクサ)は、アマゾン川やパラナ川流域に広く生息する、南米大陸唯一の肺魚です。細長い体型と紐のように進化した小さな胸鰭・腹鰭が特徴で、その姿は一見するとウナギのようにも見えます。最大の特徴は強力な肺呼吸能力であり、水中の溶存酸素が不足する環境下でも水面から直接空気を取り込んで生存することが可能です。また、乾季に川が干上がると泥の中に潜り、繭を作って雨季を待つ「夏眠」という驚異的な習性を持っています。肺魚の中では比較的温和な性格をしており、幼魚期に見られる金色の斑点模様から、成魚になるにつれてシックな黒褐色へと変化する様子も飼育の醍醐味の一つです。
