トラフグは、数あるフグの中でも最も大型で味が良く、「フグの王様」として珍重される最高級魚です。胸びれの後ろにある大きな黒い斑紋と、尻びれが白いことが外見上の大きな特徴で、成長すると全長70cmを超えることもあります。鋭い歯を持ち、カニやエビなどの硬い殻も噛み砕いて捕食する獰猛な一面も持ち合わせています。
その身は弾力があり、薄造り(てっさ)や鍋料理(てっちり)として、古くから日本の冬の食卓を彩ってきました。近年では養殖技術が飛躍的に向上しており、天然資源の保護に取り組みながら、安定した供給が可能になりつつあります。また、毒を持たない「無毒フグ」の養殖研究も進められており、食文化と科学の両面から注目を集め続けている魚種です。
