スネークスキングラミー(学名:Trichopodus pectoralis)は、タイやベトナムなどの東南アジアを原産とするオスフロネムス科の淡水魚です。その名の通り、体側面に広がる蛇の皮を彷彿とさせる繊細な網目状の模様が最大の特徴であり、他のグラミーには見られない独特の渋い美しさを持っています。グラミーの仲間としては大型に成長する部類であり、野生下では25センチメートルを超える個体も存在するため、観賞用としてだけでなく現地では重要な食用資源としても重宝されています。生態面では、ラビリンス器官(迷宮器官)によって水面から直接大気中の酸素を取り込むことができ、溶存酸素の少ない過酷な環境下でも生存できる強靭な生命力を備えています。飼育環境においては、そのサイズに見合った90センチメートル以上の広めの水槽が推奨され、草食性の強い雑食であるため、人工飼料に加えて植物質の餌を与えることが健康維持の秘訣となります。温和な性格で混泳にも向きますが、水草を食害する可能性があるため、レイアウトには丈夫な植物を選ぶなどの工夫が必要です。
