ウイルスは、細菌よりも遥かに小さく、細胞を持たない極めて単純な構造をした微生物の一種であり、他の生物の細胞内に侵入しなければ増殖できないという独特の性質を持っています。ノロウイルスのように食中毒の原因となるものから、呼吸器系に影響を与えるものまでその種類は多岐にわたり、飛沫、接触、あるいは食品や水を介した経口摂取など特定の経路を通じて感染を広げます。ウイルス自体には抗菌薬(抗生物質)が効かないため、ワクチンによる予防や、石けんを用いた丁寧な手洗い、成分に適した消毒液による環境の清浄化によって、感染の連鎖を断ち切ることが、公衆衛生を維持し、集団感染を防ぐための最も重要かつ基本的な対策となります。
