アシペンサーロリカリアは、学名をヘミオドンティクティス・アシペンセリヌスといい、チョウザメ(アシペンサー)を彷彿とさせる長く突き出した吻部と平らな体つきが特徴的な南米原産のナマズです。ピノキオロリカリアの名でも親しまれる本種は、主に砂底に生息しており、外敵から身を隠すために砂へ潜り込む擬態の名手としての側面を持っています。飼育にあたっては、そのデリケートな吻部を保護するために角のないパウダー状の底砂を敷くことが推奨され、砂の中から目だけを出して周囲を伺うユーモラスな姿は観賞上の大きな見所となります。また、繁殖面では雄が卵を口の中で保護して孵化させる口内保育を行う極めて珍しい生態を有しており、その献身的な育児行動を通じて生命の神秘を間近で体感できる点も、底棲魚ファンを惹きつけてやまない大きな魅力です。
