ハチェットの仲間は、その名の通り「手斧(ハチェット)」のような極端に深く発達した腹部と、鳥の翼のように発達した胸ビレを持つ非常に個性的なカラシンのグループです。南米の河川や湖沼の水面近くを主な生活圏としており、力強い胸ビレを使って水面を滑るように泳ぎ、時には外敵から逃れたり餌を捕らえたりするために水上へジャンプする独特の生態を持っています。マーブルハチェットやシルバーハチェットなど、金属的な光沢や幾何学的な模様を持つ種が多く、水槽上層部を彩る観賞魚として古くから親しまれています。
本図鑑では、ポピュラーな小型種から珍しい中型種まで、アクアリウムで親しまれるハチェット類を収録しています。飼育においては、驚いた際に水槽外へ飛び出す性質が非常に強いため、隙間のない蓋の設置が不可欠です。また、常に水面付近に滞在するため、浮上性の高い餌の選択や、水面の油膜を抑える工夫が健康維持のポイントとなります。各種類の適正水温や水質、混泳させる際の注意点を整理し、このユニークなフォルムを長く楽しむための飼育ノウハウを詳しく解説します。
